ルーズリーフ

公私におよぶ経験値獲得履歴的ななにか。

欲張りな女性こそPG/SEになると良いかも?[1]

2015年度で5年目になる、IT企業(しかもSIer)に勤めるプログラマーだかシステムエンジニア(29)です。
略歴は自己紹介記事を御覧ください。自己紹介 - ルーズリーフ

“欲張り女子こそPG/SE?”タグでシリーズ化して、気ままに記事を書いていく予定です。
ここで言う“欲張り”とは、

オフィシャルな自分の居場所も、プライベートでの願望も、
出来るだけ諦めずに欲しいものはすべて手に入れるんじゃい!!!

という気合いと野望に満ち溢れている感じ、とします。

タイトルに「かも?」と付いているのは、現在検証中のためです。
記事を積み重ねていくうちにタイトルが悲しい方向に変わっていくかもしれません。
飽きっぽいので、途中でやめてしまうかもしれません。
以上あしからず。
女性PG/SEの生きざまの一例として、いつかどなたかのお役に立てば幸いです。

女性のみならず、

  • なかなか会社に女性が定着せず困っている
  • どうにか支援したいが実際なにが起こるのか/どうしてやればよいかが前例も少なくてわからない

そんな会社運営上の「困った」ときのヒントになることがあるかもしれません。
とか適当なこと言った。

検証予定

  1. 1人目の妊娠~安定期[イマココ]
  2. 1人目の安定期~産休
  3. 1人目の出産~育休明け仕事復帰
  4. 子ども1人を抱えて仕事
  5. 2人目の妊娠~産休
  6. 2人目の出産~育休明け仕事復帰
  7. 子ども2人を抱えて仕事
  8. キャリアアップと子育て

明文化したせいで、既に1人目のあれこれで挫折する気が・・・
一応、子どもは2人を考えています、兄弟いると楽しかったから。

1人目の妊娠~安定期開始まで

時系列推移

2014年年末~2015年3月
 納期前の繁忙期、ひたすら36協定ギリまでお仕事。
 主人の転職に伴い、4月の引越し準備も粛々と。

2015年4月上旬
 継続案件だったので、やっぱりまだどたばた。

2015年4月中旬
 妊娠に気付き(妊娠5週目くらい)、即上司に相談。でも今までどおり働き続けるよー宣言。
 その翌日のいつも通りの残業中に、出血に気付く。ちょっと心配なので明日病院へ行くと連絡。

2015年4月15日~5月GW中
 半休とって行った病院にて「切迫流産、絶対安静!!!」という診察。
 働くどころではない事態に陥る。
 出血がおさまらず、15日以降はお仕事お休み。
 私がやるはずだったタスクは上司&要員調整でやりくり。

2015年5月GW明け~
 出血は止まったがまだ不安定で通勤は不可能、在宅で出来る内容でお仕事再開。

2015年6月中旬~
 14週目に入ったところで、時差通勤で職場に復帰。

2015年6月末~
 いわゆる安定期に突入。
 引き続き時差通勤で勤務。案件はいろいろと調整していただく。

経過詳細

①実は実家近くへの引越し

子どもは欲しいよね、私はたぶんずっと働くよ、など色々二人で相談した結果、私の実家近辺でお部屋を借りることに。
もともと(本気かどうかはさておき)両親の承諾も得ていたので、子育てについては完全に親の手を借りる気満々です。
主人の、保育園とかベビーシッターに預けるよりは親族に預けたい、という意見も私にとっては非常にありがたかった。

②割と早い段階で妊娠を確認

仕事している以上、割り当てられたタスクは常にきちんとこなしたいですよね。
なので、妊娠なんていう大きな体調の変化はなるべく早くに伝えておいた方がよいかなと考えていました。
まだ市販の検査薬でも検査できないうちでしたが、
「体が熱くてぼーっとしてる」
「胸の張りがおさまらない」
「生理がないのにずっとお腹が重い」
など、ちょっと気になる症状がありました。
まさかなぁと思いつつも、すぐに社内の産休・育休の制度および、労基法におけるそれらを調査。
検査出来る時期に入ってから、即検査しまさかの陽性。
翌日には直属の上司と、案件上の上司にメール。
正常かどうか確認のために、近々病院に行きますね、という話もしておきました。

③上司に恵まれていた

病院のあと、真っ青になった実母にすぐに実家に連れ戻されました。
ありゃあ・・・・と思いながら、上司に電話。
その時の第一声が、「どうした、休むか!?」でした。
この言葉に、この方が上司でよかったなとしみじみ実感。
あれこれと状況を説明し、しばらく出社出来そうもない旨を伝え、ごめんなさいという話をした後も、
「とにかく体が一番、仕事は二の次三の次、命に代わるものじゃない」と諭されました。
(↑実はもっとぶっちゃけ表現だったのでちょっと丸めたw)

小さな案件だったので、私が働けなくなると、この方が一番被害を受けてしまいます。
それでもそう言ってもらえたこと、いずれ私も同僚やいれば部下にそう言ってあげられるようにならなければ、と思わせてくれる素敵な言葉でした。

※ちなみに“切迫流産”とは、流産しかかってる状態なので、流産してしまったわけではありません。
 正常な妊娠の状態に復帰する可能性も大いにあります。
 私の周りには経験者がちょくちょくいるのですが、世の中的にはそんなにいないかも?
 基本的にベッドの上から動くな、場合により入院、という絶対安静指示が出ます。

④ちょっと変わったSI屋

最初に就職した会社(仮にO社)が買収されて今の会社(仮にA社)に勤めています。
O社もSIでしたがかなりベンチャー寄りの気質で、ふつーのSIであるA社に吸収後もかなり好き放題やらかしているメンバーの一員です。
そんな私の所属する部署、相変わらずちょっと変わっていて、ふつーのSI屋さんに言わせると「それは難しいかな・・・・」みたいなことも出来るよう整えてあったりします。

  • コード管理はGithub
  • チケット管理はRedmine
  • CIツールはJenkins
  • スケジュールとメールはWebから照会できる

今時分、目新しさはないけど要するにリモートで作業が出来る環境です。

応援に出ていた同僚から聞いた限りですがちなみに私の部署以外だと、

  • コードは下手したら手元で差分管理だけど一応CVSあるよ社内LAN限
  • チケット管理なにそれ?はい課題管理Excel
  • C..I...ってなに??
  • メールを外から見るなんてとんでもない!社内LAN限

とまあ時代遅れも甚だしい環境。
(これに関しては吐き気を催すレベルなのでもしかしたら別記事でキレる)

でもね、世の中見渡してみると、うちの部署みたいな形でSIのお仕事だって出来るんです。
環境を刷新していくことに関するメリットデメリットはいろいろ物申してる記事が転がっているはずなので、ここでは割愛します。

ともかく、そういう環境をごりごり作っていくか、そういう会社にお勤めするか、産休育休生理休暇が発生しがちな女性だからこそ融通のきく環境は必要です。
もちろん、そういう環境が整っていると男性も育児に参加しやすくなりますよね。
全国各地のお偉方のみなみなさま、ぜひご検討ください。

体調的に出勤は難しいけど、PC作業自体が出来ないほど致命的な状態ってあんまりない印象。
(絶対安静の間はさすがにお休みでしたが・・・・)
産休育休は(福利厚生が手厚い会社でなければ労基法基準で)少なくとも1年は同じ会社に勤めていないと取得できないので、色々やばいだろうと感じる会社に現在お勤めしていて、子どもを考えている方はほんと前倒しで準備してください。

⑤負担の少ない案件、とは

実はお仕事がちょっと足りてなくて、もっと稼がないといけないなぁという部署。
なので出来る限り私が出来るお仕事は引き受けるつもりでいますが、どうしてもお断りしたのが、「客先常駐」でのお仕事でした。
お断りの理由として大きかったのは、「代替要員がいなかった」からです。
あとは通勤時間の融通とか作業時間の融通とか、難しければそれもお断りしなければならない理由になり得ます。

そもそも、いつ体調を崩すかわからない妊婦は、必ずいつ倒れても大丈夫なように、状況を周囲と連携しておく必要があります。
なので、そもそも代替要員がいないというのは危険極まりない状態です。
とっさでもお仕事渡せるようにコードを書いたり、作業中のドキュメントはメンバーが触れる場所に常に保管しておきました。
そういったポイントは、どんなお仕事をしている方でも大切なことだと思います。
「これくらいなら大丈夫でしょう」とか、そんなの誰にもわかりません、常に万が一の状況を想定しておきました。

妊娠中はとにかく十人十色、千差万別といった状態になります。
つわりもいろんなタイプがあって、何か口にしていないと辛かったり、何か口にするたびに辛かったり、とにかく眠くて眠くて仕方なかったり。
長時間同じ姿勢や立ちっぱなしはやはり体に負担らしく、頻繁にお腹が張ってしまい休まなければいけなかったり。
胎動が激しくなると夜もあまり寝れておらず集中力がもたなかったり。
貧血に陥ってしまって、朝から晩まであくびが絶えなかったり。

そんな妊婦には、それを許容してもらえる環境、メンバー、作業量、などなどが必要です。
ほんとご迷惑をおかけしますがパフォーマンスが落ちようと猫の手くらいにはなりますので、
本人が望むようでしたらどうぞ使ってください。

所感

本当に、たくさんの思いやりとラッキーが重なり、かなり恵まれた環境に身を置けていることを実感しました。
思い通りにならず苦労している/してきた方にとっては非常につらい記事だったかもしれません。
それでも、発信することで多少なり理解を深めてもらうことは大切かなと思いまとめています。
もちろん、私自身がそういったありがたい経験をしてきたことを生涯忘れることのないよう、記録としての側面がメインではあります。
人間の心理や行動的にも、「良いこと」より「悪いこと」の方が本人および社会への影響力は大きく、伝わりやすいのだと思いますが、こういった「良かった例」がひとつの参考になれば幸いです。

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