ルーズリーフ

公私におよぶ経験値獲得履歴的ななにか。

パパ育休のススメ(※ママ視点)

パパの育休取得はいいぞ!すごいぞ!

我が家は諸事情あり、主人に1ヶ月半ほど育休を取得してもらって、専業主夫生活を送っていただきました。
cerulean.hatenablog.com

私たちもいち動物なので、性染色体を要因として発生する行動・思考の差異を踏まえ、協調するよう努力している夫婦です。
専業主夫生活に入る前は本当にパパだけで9ヶ月の子どもと過ごせるのか、さすがに不安が大きかったので先に数日のパパ育トレーニングを行いました。
(パパ育トレーニングの概要は最初の記事中にあります。)

我が家のパパ育休開始時の環境と子どもの状態は下記のとおりです。

[環境]

  • 子ども0歳9か月

[子どもの状態]

  • 離乳食は順調に進んでいてアレルギーもなく1日3回食
  • 母乳は朝と寝る前だけ

この経験から、共働きする母として専業主夫を経験してくれたことによる発見と、そのメリットについてまとめます。

  1. パパも1人で育児はできる、ただし家事との両立は難しいかもしれない

  2. パパだと慣らし保育がスムーズだったかもしれない

  3. パパにだって子どもの看護を任せられる

以下項目ごとに個人的な感想文をまとめておきます。

1. パパも1人で育児はできる、ただし家事との両立は難しいかもしれない

  • 第1子だが生まれてすぐから子どもと触れ合う努力をした
  • 家事全般やればできるし言えばやれる
  • 離乳食は週末にある程度下ごしらえしてストック
  • 1日に小1時間はおばあちゃん家へ預けることができる

上記ポイントのおかげで、専業主夫生活は「成功」だったと判定しています。
この期間中、子どもがギャン泣きして手がつけられない!!とか、おばあちゃん助けて!!!という事態は1度も発生しませんでした。
保育園と同様に子どもはよくわかっていて、母がいないことを理解すると無駄に泣いたりはしないようです。

パパ1人でも、子どもの朝昼晩の離乳食を用意し、自分も食事をとりつつ、適度に家事をしつつ、子どもと遊びつつ、過ごすことができました。

ポイント4点目(1日に小1時間はおばあちゃん家へ預けることができる)については、実現できるとパパの負担が段違いに軽減されるようなので、もし近くに親族がいなければ「リフレッシュ保育」を活用するなどが良いかもしれません。
ごく一般的に、男性は1点集中作業が得意な性質を持つ生き物です。
あれこれしながら子どもを見るという作業は女性がこなすそれ以上に脳に無理を強いている可能性があります。
私なら...とか、すぐ甘えて...とか、どうか思わないでください。どうしても持ち前の性質によって向き不向きが存在しているのです。

かくいう我が家も「成功」とはいえ、主人本人の感想として「子どもを見ながらすべての家事を毎日するのは無理!万が一と思うと怖くて目が離せない!!」とのことでした。
特に子どもに事故や怪我などがないようよく注意するように言ってあったので、そこを厳しく捉えすぎたのかもしれません。

全体を通して、完璧でなくても許容することがやっぱり重要でした。
家事として毎日やらなければいけないことを少し諦めて数日に分散し、だら〜っと過ごしても片付けられる範囲まで作業量自体を絞ってしまいましょう。
多少コストをかけて自動化したり、外部委託したり、あらゆる手段を選択肢に入れましょう。家族の心身の健康に代わるものなどありません。数日掃除機がけサボっても、子どもは元気です。(笑)

2. パパだと慣らし保育がスムーズだったかもしれない

私の復帰が先になったので、必然的に慣らし保育はパパが担当することになりました。
結果、多少不安そうにする瞬間もあったそうですが慣らし保育も上手にこなして、あっという間に予定していた10時間保育ができるようになっていました。
帰宅後機嫌が悪くなるなどのトラブルも一切なく、これはパパだったからなのか子ども自身の資質だったからなのか当たり前のことだったのかは定かではありませんが、いずれにせよパパが慣らし保育担当でも、何ら問題はありませんでした。

3. パパにも子どもの看護を任せられる

復帰後のよくある話、子どもの急な体調不良による看護休暇の発生。
働いている以上、母ばかり仕事を休み続けることは正直難しいし心苦しい...。でもやっぱり母だし母がいいよね...。*1
そんな時パパが「今日は仕事寄せられるから俺が休んで子どもみてるよー」って、最高じゃないですか?

もちろん、これは職場の理解が必要という前提も別途あります。
社会に溢れる記事には、そんな風にパパが休んでいたら職場から圧力がかかったという話が存在しているという事実があります。
ですので一概に、任せられるからパパ育休いいぞと言えるものでもないかもしれません。

でも、ゆくゆくはこういうちょっと頻繁な突然の休暇が許された経験をした人々が上役になり、そこから次の世代次の世代へと末広がりに急な休暇への理解と対処方法の知見が広まっていけば、いずれもうそんなことで誰かが辛い思いをすることはなくなるのでしょう。
この点については、少しずつ、でも着実に、日本社会を染め直していけるといいですね。

おわりに

正直、そうまでして共働きをする必要性あるいはメリットって一体なんだろう?そんなことを考えてしまうときもあります。
将来的な出費に備えてゆとりある資産運用が云々とか色々ありますが、結局のところ、現時点の日本では継続して働く方が、休業して復帰する場合よりもその時点での職や年収がいいらしいという現実問題がありますので、そこと家事育児専業のメリットをどう捉えてどう決心するか次第になるかと思います。

叶うことならば、性別問わず社会復帰時の障壁が低くなり、流動的な社会構造かつ本質的な能力による評価および年収が得られるところまで変わっていくことを願いたいですね。
別側面から見ればそんな世界はごめんだと言いたくなる部分もあるかもしれませんが...。
いずれにせよしがらみは少ない方が、人は個人の思想や意志に則って行動しやすいものだろうと考えています。選択肢があるってのはきっといいことです。

ちなみに第二子が生まれた場合、今度は主人が育休を1年間取得するつもりがあるそうです。
私はなるべく最速で、6ヶ月くらいで復帰できたら嬉しいなと思っているので次はもう少し違った報告ができるかもしれません、どうぞお楽しみに。

*1:と思いたい母